業因業果
読み方:ごういん ごうか
意味
仏教で、過去または現在の行為・心のはたらきである「業」が原因(業因)となり、その報い・結果(業果)を必ず生じさせるということ。善い行いには善い結果、悪い行いには苦しい結果が伴うという因果の道理をいう。
由来
仏教の因果・業報思想に基づく語。「業」はサンスクリット語カルマの漢訳であり、行為と、その行為が将来にもたらす結果を表す。「業因」は業による原因、「業果」はその結果・報いの意である。特定の一書に限って生まれた故事成語ではなく、インド仏教に由来する教理が中国で漢訳・展開され、日本へ伝来した仏教語である。成立した正確な年・時代は特定できない。
備考
主に仏教・宗教的な文脈で用いる語。「悪いことをすれば罰が当たる」という意味に狭めず、善悪を含む行為一般と結果の因果関係を表す。人の不幸を一方的に本人の業とみなす用法には注意が必要。
誤用・混同注意
- 「ぎょういんぎょうか」ではなく、標準的な読みは「ごういんごうか」。
例文
- 仏教では、他者を傷つける行いにはそれに応じた結果が返るという業因業果の道理を説く。
- 目先の利益だけを求めず、将来の業果を考えて行動することが大切だ。
- 彼は不運を単純に業因業果として片づけず、今できる善い行いを重ねようとした。