楊朱泣岐
読み方
ようしゅ きゅうき
意味
進むべき道や方針があまりに多く分かれているため、どれが正しい道なのか分からず、迷い嘆くこと。また、学問や思想などの説が多岐に分かれ、本来の道理を見失うことにもいう。
由来
前漢の思想書で、紀元前139年ごろに編纂されたとされる『淮南子』の「説林訓」に由来する。戦国時代の思想家・楊朱(楊子)が、南にも北にも行ける分かれ道を見て、人が進む道の多さを悲しんで泣いたという故事から生まれた。
分類・構成
備考
文章語・教養的な表現で、日常会話ではあまり用いない。単に優柔不断であることよりも、道や説が多く分岐して正しい方向を見失う状況をいう。「多岐亡羊」と意味が近い。
誤用・混同注意
- 「揚朱泣岐」は誤り。人名は「楊朱」と書く。
- 「ようしゅきき」とは読まず、「ようしゅきゅうき」と読む。
例文
- 進路の選択肢が多すぎて、彼は楊朱泣岐の思いに沈んでいる。
- 研究分野ごとに学説が細分化され、初心者は楊朱泣岐の状態になりやすい。
- 情報があふれる現代では、何を信じるべきか分からず、楊朱泣岐の感を抱くことがある。