枕戈待旦
読み方
しんか たいたん
意味
戈(ほこ)を枕にして夜明けを待つ意から、敵を討つため、あるいは事に備えるために、いつでも行動・戦闘に移れるよう強い決意を固め、緊張を保って待機すること。転じて、大きな目的のために強い覚悟で機会を待つことをいう。
由来
中国の正史『晋書』劉琨伝に見える「吾れ戈を枕にして旦を待ち、志は逆虜を梟す」という趣旨の句に基づく。西晋末の武将・劉琨が、異民族の反乱軍を討つ決意を述べた故事で、背景となる時代は4世紀初めごろ。『晋書』自体は唐代の648年に成立した。
分類・構成
備考
「戈」は古代中国の武器で、ほこを指す。現代では実際の戦争だけでなく、目標達成や雪辱に向けた強い覚悟・待機の比喩として用いる。日常会話より文章語・硬い表現である。
誤用・混同注意
- 「枕戈待旦」を「枕戈待明」と表記するのは誤り。
- 「戈」を「矛」に替えた「枕矛待旦」は標準的な四字熟語ではない。
例文
- 選手たちは雪辱を果たす日を枕戈待旦の思いで待ち、厳しい練習を続けた。
- 不正の証拠を集めながら、彼は改革を実行する機会を枕戈待旦していた。
- 国境の緊張が高まるなか、部隊は枕戈待旦の態勢で警戒を続けた。
類義語
- 枕戈寝甲
- 厲兵秣馬
- 臥薪嘗胆