杳如黄鶴
読み方:ようじょ こうかく
意味
人・物・場所などが、黄鶴が飛び去って二度と戻らないように、完全に姿を消して行方や消息がまったく分からないこと。長く探しても手掛かりがない状態をいう。
由来
唐代(8世紀)の詩人・崔顥(さいこう)の詩「黄鶴楼」にある「黄鶴一去不復返(黄鶴ひとたび去ってまた返らず)」に基づく。仙人を乗せた黄鶴は去ると戻らないという伝説になぞらえ、行方がまったく分からない意を表すようになった。四字熟語としての定着時期は明確ではない。
備考
文章語・雅語的な表現で、日常会話では「行方不明」「消息不明」などが一般的。人だけでなく、物・記録・場所などの所在や消息が完全に分からない場合にも用いる。
例文
- 事故の後、彼の行方は杳如黄鶴となり、家族は今も情報を求めている。
- 引っ越しの際に紛れた祖父の手帳は杳如黄鶴で、いくら探しても見つからない。
- 古文書に記された集落は開発によって杳如黄鶴となり、現在の地図には痕跡すら残っていない。
分類
類義語
- 杳無消息
- 杳として知れず
- 行方不明
- 雲散霧消