朝三暮四
読み方:ちょうさん ぼし
意味
目先の条件や見かけ上の違いに惑わされ、実質的には同じであること。また、言い方や表面上の条件だけを変えて、人をうまくごまかすこと。朝に三つ、暮れに四つ与えるのも、その逆も合計は同じである、というたとえ。
由来
中国の戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされる『荘子』「斉物論」に由来する。猿を飼う老人が、トチの実を「朝に三つ、暮れに四つ」と与えると言うと猿が怒り、「朝に四つ、暮れに三つ」と言い換えると喜んだ。総数は同じなのに表現の違いに反応した故事から生まれた。
備考
単に「方針が頻繁に変わる」という意味ではなく、実質は同じなのに表現や条件の見せ方だけを変えることをいう。相手を欺く側にも、表面の差に惑わされる側にも用いる。
補足
- 「朝令暮改」と混同しない。「朝令暮改」は命令・方針が頻繁に変わる意。
- 単に『朝と夕方で数が変わること』を指す語ではなく、合計などの実質が同じである点が重要。
- 「朝四暮三」は固定した四字熟語としては一般的でない。
例文
- 料金を月額制から年額制に変えても総額が同じなら、利用者にとっては朝三暮四にすぎない。
- 名称だけを変えて内容を改めない改革は、朝三暮四だと批判された。
- 彼の提案は一見新しく見えるが、予算の配分を入れ替えただけで朝三暮四ではないか。