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有相無相

読み方:うそう むそう

意味

仏教で、有相(形相・特徴・区別を備えたもの)と、無相(そのような形相や分別を離れたもの)の両方をいう語。転じて、形の有無を問わないあらゆる存在・事物を指す。表記・文脈によっては「有象無象」と関連づけられ、雑多な人や物をいう意味でも用いられる。

由来

「有相」と「無相」は、インド仏教の思想を中国で漢訳する過程で定着した仏教用語である。「有相無相」は両概念を対にして並べた語。四字形としての厳密な初出経典・年代は特定しにくいが、こうした漢訳仏典は後漢の2世紀ごろ以降、中国で広まった。

備考

本来は価値判断を伴わない仏教語である。「有象無象」は現代では「雑多で取るに足りない人々・物事」という軽蔑的な意味でもよく用いられるため、文脈に注意する。

誤用・混同注意

  • 「有象無象(うぞうむぞう)」と混同し、「有相無相」まで「うぞうむぞう」と読むことがある。通常の読みは「うそうむそう」。
  • 「有象無象」の俗な用法から、必ず「取るに足りない雑多な人々」を指すと解するのは不正確。

例文

  • その僧は、有相無相の区別にとらわれず、すべての存在を慈しむべきだと説いた。
  • この論考は、有相無相という仏教的な見方から、物質と非物質の関係を考察している。
  • 展覧会では、有相無相を主題として、目に見える形と見えない気配の両方が表現されていた。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字