春風夏雨
読み方:しゅんぷう かう
意味
春のやわらかな風と夏に作物を育てる雨のように、君主や目上の人の恩恵、または人を穏やかに導き育てる教育・感化をいう。相手を厳しく責めるのでなく、あたたかく自然に成長を促す働きかけをたとえた語。
由来
中国前漢の劉向が編んだ『説苑』の「貴徳」にある「春風風人、夏雨雨人(春風は人を吹き、夏雨は人を潤す)」に基づく。『説苑』は前漢末、紀元前1世紀ごろに編まれたとされる。春風と夏の雨が万物を育てることになぞらえ、為政者の徳や恩恵が人民を養い育てることを表した。
備考
本来は君主の徳や恩沢をたとえる語だが、現代では教師・上司・親などの、穏やかで慈愛に満ちた指導や感化にも用いる。「しゅんぷうなつあめ」とは通常読まない。
誤用・混同注意
- 「しゅんぷうなつあめ」と読むのは誤りで、標準的な読みは「しゅんぷうかう」。
- 単に春の風と夏の雨という気象表現だと解するのは不十分で、恩恵・感化の比喩として用いる。
例文
- 校長は春風夏雨の姿勢で生徒に接し、一人ひとりの成長を見守った。
- 厳しい叱責だけでなく、春風夏雨のような指導が若手の意欲を引き出すこともある。
- 地域の人々は、長年にわたる彼女の春風夏雨の支援に感謝している。
分類
類義語
- 春風化雨
- 仁風
- 慈雨