春色満園
読み方:しゅんしょく まんえん
意味
春の花が咲きそろい、庭園全体が春らしい色彩や景色で満ちあふれていること。転じて、春の盛りの華やかで明るい情景をいう。
由来
中国・南宋の詩人、葉紹翁(ようしょうおう、12世紀後半~13世紀初め頃)の七言絶句「遊園不値」にある「春色満園関不住(一枝紅杏出墻来)」に基づく。庭に満ちた春の気配は門で閉じ込められず、一本の紅いアンズの枝が塀を越えて伸び出す、という情景を詠んだ句である。
備考
主に庭園や花の咲き誇る春景色を形容する雅語的な表現。日常会話よりも、文章・詩歌・観光案内などで用いられやすい。原典では「春色満園関不住」と続く。
別表記
- 春色滿園
誤用・混同注意
- 「春色満開」と混同しない。「春色満園」は庭園に春の景色が満ちる意であり、「満開」とは別の語である。
例文
- 桜や菜の花が咲き、寺の庭はまさに春色満園の趣であった。
- 長い冬を越えた植物園では、春色満園の景色を楽しめる。
- 彼女の描いた庭園は、色鮮やかな花々による春色満園の世界だった。