旰食宵衣
読み方:かんしょく しょうい
意味
食事を日が傾くまで後回しにし、夜明け前から身支度をして政務に当たること。もとは天子・為政者が、朝早くから夜遅くまで休まず政治に励み、民のために心を尽くす姿をいう。現代では、指導者や責任者が多忙をいとわず職務に打ち込むことにもいう。
由来
中国の正史『晋書』恵帝紀に見える表現とされる。「旰食」は日が傾くまで食事を後回しにすること、「宵衣」は夜明け前から衣服を着て起き出すことを表す。西晋(3~4世紀)の為政者・皇帝の勤政をいう語として用いられ、後世に四字熟語として定着した。なお、『晋書』の編纂は唐代の648年ごろである。
備考
本来は天子・君主が政務に励むことを表す、格調の高い語である。現代では政治家や組織の責任者にも比喩的に用いる。「宵衣」は夜の衣服ではなく、夜明け前から起きて身支度する意。
補足
- 「旰」を「干」と書くのは誤り。正しくは日偏の「旰食」である。
- 「宵衣」を夜の衣服・夜着の意味と解するのは誤りで、夜明け前から身支度をすることをいう。
- 「宵衣旰食」は語順を替えた別の定着した四字熟語であり、単なる誤記ではない。
例文
- 新任の知事は、旰食宵衣で県政の立て直しに取り組んだ。
- 災害発生後、担当大臣は旰食宵衣の努力を重ね、被災地支援を急いだ。
- 彼は旰食宵衣の働きぶりで、難航していた組織改革を成し遂げた。
分類
類義語
対義語
- 無為徒食
- 遊惰放逸