日月参辰
読み方
じつげつ しんしん
意味
日と月、参星と辰星が互いに離れ、同時には見えにくいことになぞらえ、二人が遠く隔たっていて会えないことをいう。また、不仲や立場・時機の違いのために、顔を合わせず関係が疎遠であることにもいう。
由来
「参」はオリオン座の参宿、「辰」はさそり座付近の辰星を指す。参と辰は東西に離れ、一方が現れるころには他方が沈むため、会わない星と考えられた。日と月も含め、互いに相会しないもののたとえとした表現である。元代(13~14世紀)の蕭徳祥による雑劇『殺狗勧夫』に「日月参辰」として見える。なお、参・辰が離れた由来に関する故事は『春秋左氏伝』昭公元年にも見られる。
分類・構成
備考
文章語・雅語的な表現で、日常会話では「なかなか会えない」「すれ違い」が自然。不和や意図的な不面会を含意することもある。
誤用・混同注意
- 「参」を一般的な音読みで「さん」と読んで「じつげつさんしん」とするのは誤り。慣用的な読みは「じつげつしんしん」。
- 「日月星辰」と混同しないこと。「日月星辰」は日・月・星・辰を並べた別の表現である。
例文
- 遠隔地への赴任が重なり、兄弟は日月参辰のように十年近く顔を合わせていない。
- 担当者同士の出張日程がことごとく食い違い、両社は日月参辰の状態で交渉を進めることになった。
- 仲たがいして以来、二人は同じ町に住みながら日月参辰の間柄となり、会おうとしない。
類義語
- 参商の隔て
- 参辰卯酉
- 音信不通
対義語
- 一堂に会する
- 形影不離