日昃忘食
読み方:じっしょく ぼうしょく
意味
日が西に傾くほど時が過ぎても食事をとるのを忘れるほど、ある物事に熱心に打ち込み、努力すること。「日昃」は太陽が傾くこと、「忘食」は食事を忘れることをいう。学問・研究・仕事などへの並外れた没頭ぶりを表す。
由来
中国古典『論語』述而篇にある孔子の言葉「発憤忘食(憤りを発して食を忘る)」を典拠として用いられる表現である。「日昃」は日が傾く意で、食事を忘れるほど長時間、一事に専念するさまを強調した。『論語』は春秋時代の孔子(前551年頃~前479年)の言行を、戦国時代ごろまでに弟子・後学が編集した書とされる。
備考
主に学問・研究・仕事などへ非常に熱中するさまを、やや硬い文章語として表す。努力を称賛する語だが、現代では健康を損なうほど食事や休息を抜くことを勧める意味ではない。
誤用・混同注意
- 「日昃」は「日食」ではなく、日が西に傾くことを表す。
- 「忘食」を単に食事を忘れたという日常的な意味だけで捉えず、物事への深い没頭を表す語である。
例文
- 彼は難病の治療法を探るため、日昃忘食で研究に打ち込んだ。
- 締切が迫る中、開発チームは日昃忘食の努力を重ねて新製品を完成させた。
- 目標に向かって日昃忘食で励む姿勢は立派だが、休息を取ることも大切である。