斗筲之人
読み方:としょう の ひと
意味
度量や見識、才能が小さく、大きな事を任せるには値しない人物をいう。単に身分が低い人ではなく、心が狭い、見通しが利かないなど、人間としての器が小さい人を批判的に指す言葉。
由来
中国古典『論語』の「子路」篇にある語。孔子の言葉として「斗筲之人、何足算也(斗筲の人、何ぞ算うに足らんや)」と見える。斗は一斗を量る升、筲はさらに小さな竹製の量器で、いずれも小さな器であることから、度量・才能の小さい人にたとえた。孔子の時代は春秋時代後期(紀元前6~5世紀ごろ)で、『論語』は主に戦国時代に編纂されたとされる。
備考
強い軽蔑・批判を含む語であり、他人に直接用いると失礼になりやすい。現代では日常会話よりも、文章語・評論的な文脈で用いられる。
別表記
- 斗筲の人
例文
- 目先の利益だけにこだわり、仲間の成功を妬むとは、斗筲之人と言われても仕方がない。
- 指導者には、部下の小さな失敗を責め立てる斗筲之人ではなく、広い度量を持つ人が求められる。
- 彼は批判に対してすぐ感情的になるので、周囲から斗筲之人だと思われないよう注意したほうがよい。
分類
類義語
- 小人物
- 器量の狭い人
- 凡庸な人
対義語
- 大人物
- 大器
- 才徳兼備