斉東野語
読み方
せいとう やご
意味
根拠がなく、信頼できないうわさ話や世間の風説のこと。もとは「斉の東方に住む田舎者の話」という意味で、事実に基づかない俗説を退ける際にいう。
由来
中国戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)の思想家・孟子の言行をまとめた『孟子』の「万章章句上」に見える。「斉東野人之語也(斉の東方の田舎者の言葉である)」という句に由来する。孟子が、堯が舜に帝位を譲ったという説を、君子の言葉ではない根拠のない風説として否定したことから、当てにならないうわさを指す語となった。
分類・構成
備考
主に文章語として用いる。単に珍しい話ではなく、出所や根拠が乏しく信頼できない風説を批判する語である。相手の発言に直接用いると、強い否定的評価になることがある。
誤用・混同注意
- 「さいとうやご」と読まない。正しくは「せいとうやご」。
- 「斉東野人之語」という原文に由来し、「斉東野語」はその内容を四字に縮めた形である。
例文
- 根拠の示されない人事異動の話は、斉東野語にすぎない。
- SNS上の投稿をそのまま信じず、斉東野語ではないかと情報源を確かめるべきだ。
- 史料による裏付けのない伝承は、研究者によって斉東野語として退けられた。
類義語
対義語
- 確かな事実
- 信頼できる情報
- 確証ある証言