文人相軽
読み方
ぶんじん そうけい
意味
文人、すなわち詩人・作家・学者などが、互いに才能や作品を認めず、相手を軽んじたり批判したりしがちであること。同じ分野で活動する者どうしは、競争心や自負心から反目しやすいという意味で用いる。
由来
中国・三国時代の魏の文帝、曹丕(そうひ、187~226年)の文芸論『典論(てんろん)』の「論文」篇にある「文人相軽、自古而然(文人は相い軽んずること、自古より然り)」に由来する。成立は3世紀前半、220年代ごろとされる。
備考
本来は文人・文学者についていう語だが、現在は研究者、芸術家、専門職など、同業者間の対抗意識や反目にもたとえて使われる。やや硬く、批判的な響きをもつ。
例文
- 文壇では文人相軽の傾向があり、互いの作品を公平に評価するのは難しいこともある。
- 二人の評論家は文人相軽のように見えたが、実際には互いの力量を高く評価していた。
- 同じ研究分野の者どうしが相手の業績を過小評価するのは、文人相軽の一例といえる。
類義語
- 同業相軽
- 同族嫌悪
- 同業者間の反目
対義語
- 相互尊重
- 互敬互愛
- 切磋琢磨