敬老慈幼
読み方
けいろう じよう
意味
老人を敬い、幼い子どもを慈しみ大切にすること。年長者には敬意を払い、年少者や弱い立場の者には愛情をもって接するという、人として望ましい徳や社会のあり方をいう。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立した儒家の書物『孟子』の「告子下」に見える語とされる。「老を敬い、幼を慈しむ」という儒教的な倫理観を簡潔に表したもので、日本でも漢文・儒学の教養語として用いられてきた。
分類・構成
備考
主に文章語・格調高い表現として用いる。「敬老」は広く定着している一方、「慈幼」は日常語ではあまり使われない。単に年齢順の上下関係を示す語ではなく、互いを大切にする倫理を表す。
誤用・混同注意
- 「慈幼」を「じゆう」と読むのは誤りで、正しくは「じよう」。
- 「敬老自幼」と書くのは誤り。「慈」は『いつくしむ』の意である。
例文
- 地域では、敬老慈幼の精神に基づき、高齢者と子どもが交流する行事を開いている。
- 福祉政策には、敬老慈幼という考え方を具体的な制度に生かすことが求められる。
- 彼女は敬老慈幼を信条とし、年配の人にも子どもにも細やかな心配りをした。
類義語
- 敬老愛幼
- 老幼を慈しむ
- 老者安之・少者懐之
対義語
- 弱肉強食
- 老幼を顧みない