敬神愛国
読み方:けいしん あいこく
意味
神々を敬い、国を愛すること。神道的な信仰・敬神の心と愛国心とを結び付けた理念をいう。特に明治期には、国家が国民に求める教化上の徳目として用いられた。
由来
明治5年(1872)に教部省が示した「三条の教則」の第一条、「敬神愛国ノ旨ヲ体スベキ事」に用いられたことで、近代日本の教化理念として広く知られるようになった語である。神を敬うことと国を愛することを並べた表現で、明治期の神道政策・国家観と深く結び付いている。
備考
明治期の国家神道や教化政策と深く結び付く歴史的な語である。現代の日常会話で使われることは少なく、主に歴史・宗教・思想を論じる文脈で用いられる。
別表記
- 敬神愛國
誤用・混同注意
- 単なる一般的な愛国心や個人の性格を表す日常語と捉えるのは不正確で、明治期の宗教・国家政策との歴史的関係をもつ語である。
例文
- 明治期の教化政策では、敬神愛国が国民に求める徳目の一つとして掲げられた。
- 神社の近くに建つ碑には、「敬神愛国」の四字が刻まれている。
- この論文は、敬神愛国という理念が近代日本の宗教政策に果たした役割を考察している。
分類
類義語
- 尊皇愛国
- 敬神崇祖
- 愛国精神