敬天愛人
読み方:けいてん あいじん
意味
天、すなわち天地自然の道理や絶対的な道徳を敬い、人々を分け隔てなく慈しみ愛すること。自分の私利私欲を抑え、天理に従って他者のために尽くすべきだという倫理観を表す。西郷隆盛の思想・生き方を象徴する語として知られる。
由来
西郷隆盛(1828~1877)の思想を表す語として広まった。西郷の言行を門人らがまとめ、明治23年(1890年)に刊行された『南洲翁遺訓』には、「天を敬するを目的とし、人を愛するを本旨とすべし」と説かれている。これを簡潔に四字で表したものが「敬天愛人」である。
備考
西郷隆盛の代表的な理念として用いられる。ここでいう「天」は単なる空や天候ではなく、天地自然の道理・天理を指す。「人」は「じん」と読む。
補足
- 「けいてんあいにん」と読むのは誤りで、標準的な読みは「けいてんあいじん」。
- 「敬天愛民」は意味の近い別の語であり、「敬天愛人」の表記ではない。
例文
- 企業の利益だけを追うのではなく、敬天愛人の精神で地域社会に貢献したい。
- 彼は敬天愛人を座右の銘とし、立場の弱い人にも誠実に接した。
- 西郷隆盛の敬天愛人という理念は、現代のリーダー論でもしばしば取り上げられる。
分類
類義語
- 博愛
- 仁愛
- 敬天愛民
対義語
- 利己主義
- 傲慢不遜