損者三友
読み方:そんしゃ さんゆう
意味
交際すると自分の人格や行いに悪い影響を及ぼす友人には、三種類あるということ。『論語』では、へつらって体裁をつくろう者、表面だけ愛想よくする者、口先だけ達者な者を「損者三友」とする。
由来
中国古典『論語』の「季氏」篇にある「益者三友、損者三友」に基づく。孔子の言葉として、春秋時代(紀元前6~5世紀ごろ)の思想を伝えるものとされる。『論語』自体は孔子の没後、紀元前5~3世紀ごろに弟子たちによって編纂されたと考えられている。交友には利益となる三種と害となる三種がある、という教えである。
備考
「損者」は単に損をする人ではなく、付き合う相手に害を与える人の意。「便辟・善柔・便佞」を指し、相手を一方的に断罪する語というより、自身の交友関係を省察する教訓として用いられる。
補足
- 「損者」を「損をする人」の意味に解するのは誤りで、ここでは「交わると害になる者」をいう。
- 「損者三友」は悪友が三人いるという意味ではなく、有害な友人の類型が三つあるという意味。
例文
- 人脈の広さだけでなく、損者三友と付き合っていないかを省みることも大切だ。
- 彼は都合のよいことしか言わないので、損者三友の一人にならないよう注意したい。
- 『論語』の損者三友という言葉は、友人を選ぶ際の戒めとして現代にも通じる。
分類
類義語
- 悪友
- 悪朋
- 損友
対義語
- 益者三友
- 良友益友