捉襟見肘
読み方
そきん けんちゅう
意味
着物の前を引き寄せて襟元を整えると、今度は袖口から肘が出てしまうほど衣服が乏しいこと。転じて、生活・家計・組織などで、金銭や物資、人員が不足し、やりくりに苦しむ状態をいう。
由来
中国の古典『荘子』「譲王」に見える故事に基づく。戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の思想家・曾子が貧窮していた際、「襟を引けば肘が現れる」ほど衣服が傷んでいたとする描写「捉襟而肘見」に由来する。日本では、貧困や資金・人手の不足に苦しむ意味で用いられる。
分類・構成
備考
本来は衣服が不足しているさまを表すが、現代では家計・予算・人員などの不足にも広く使う。困窮して余裕がないという、やや硬い文章語・比喩的表現である。
例文
- 物価の上昇が続き、わが家の家計は捉襟見肘の状態だ。
- 限られた予算と人員で事業を続けるため、現場は常に捉襟見肘である。
- 小さな出版社は広告収入が減り、捉襟見肘の経営を強いられている。
類義語
- 火の車
- 四苦八苦
- 窮乏困苦
- やりくりに苦しむ
対義語
- 余裕綽々
- 資金潤沢
- 衣食豊足