按部就班
読み方:あんぶ しゅうはん
意味
物事を定められた順序・手順・段階に従って、着実に進めること。「按」は調べて従う、「部」は区分、「就」は進む、「班」は順序・組を表す。急がず、秩序立てて処理するという意味で用いる。
由来
中国の史書『晋書』の「苻融載記」に見える語とされる。前秦(4世紀)の人物である苻融に関する記述に由来し、「部(区分)」に従い、「班(順序)」に就く、すなわち定められた組織や手順に沿って事を行う意から、現在の意味になった。『晋書』自体は唐代の648年に編纂された。
備考
主に「按部就班と進める」の形で使う。着実さを評価する中立的・肯定的な語だが、文脈によっては、融通が利かず型どおりという含みを帯びることもある。
誤用・混同注意
- 「按歩就班」と書くのは誤り。正しくは「按部就班」。
- 単に「ゆっくり進める」という意味ではなく、定められた順序・手順に従うことを表す。
- 形式主義を批判する語に限定されない。基本的には秩序立って着実に進める意である。
例文
- 新システムへの移行は、手順書に従って按部就班と進められた。
- 基礎を十分に身につけたうえで、学習を按部就班と進めることが大切だ。
- 担当者は慌てることなく、必要な確認を按部就班と済ませていった。
分類
類義語
- 循序漸進
- 順序整然
- 段階を追う
- 手順を踏む