抱残守欠
読み方:ほうざん しゅけつ
意味
古くて不完全な制度・習慣・考え方などに固執し、時代に応じた改善や新しい考えを受け入れようとしないこと。一般に、旧弊にこだわる消極的な態度を批判していう。
由来
中国の歴史書『漢書』劉歆伝に見える「保残守缺(ほうざんしゅけつ)」に由来する。前漢末(紀元前1世紀末ごろ)、劉歆が古い学説に固執して新説を受け入れない人々を批判した文脈で用いた語とされる。日本では「抱残守欠」と書く形が定着し、「保残守欠」とも表記する。
備考
古いものを保存・尊重すること自体を非難する語ではない。改善すべき欠点があるのに旧来の考えへ固執する、という否定的な文脈で用いる。
別表記
- 保残守欠
誤用・混同注意
- 古い文化や伝統を大切にするという肯定的な意味に解するのは誤り。通常は、旧弊や不完全な考えに固執することを批判していう。
例文
- 市場環境が大きく変化しているのに、前例だけを頼る抱残守欠の経営では競争に取り残される。
- 伝統を尊重することと、古い慣行を無批判に守る抱残守欠とは区別しなければならない。
- その委員会は制度の欠点を認めず、抱残守欠の態度で改革案を退けた。