披荊斬棘
読み方
ひけい ざんきょく
意味
いばらやとげのある場所を切り開いて進むことから、困難や障害の多い状況を乗り越え、未開の事業・分野を開拓することをいう。特に、創業期や新しい道を切り開く際の苦労・努力を表す。
由来
中国後漢の武将・馮異(ふうい)に由来する。『後漢書』馮異伝には、光武帝が馮異の功績を「わがために荊棘を披き、関中を定めた」とたたえた話がある。後漢の建国期、1世紀前半(25~36年頃)の故事を踏まえ、「荊を披き、棘を斬る」という形で、困難を切り開く意の四字熟語となった。
分類・構成
備考
主に、創業・開拓・研究開発などで困難を乗り越えて道を開く場面に用いる、やや硬い表現。「披荊棘」は出典に見える句だが、四字熟語としては「披荊斬棘」とする。
誤用・混同注意
- 「披荊棘」は出典に見える三字句であり、四字熟語としての標準的な表記は「披荊斬棘」。
- 「荊」を音が似た「刑」などと書くのは誤り。
例文
- 創業者たちは披荊斬棘の努力を重ね、誰も手を付けなかった分野を事業へと育てた。
- 未知の市場へ進出するには、披荊斬棘の覚悟と長期的な視野が必要だ。
- 現在の研究基盤は、先人が披荊斬棘の苦労の末に築き上げたものである。
類義語
- 筚路藍縷
- 悪戦苦闘
- 草創艱難
- 開拓精神