折衝禦侮
読み方:せっしょう ぎょぶ
意味
外国との交渉や対外政策において、相手国からの侵害・侮辱を退け、国家の利益や名誉を守ること。もとは外敵を武力で防ぐ意味で、現在は主に外交上の駆け引きや国益を守る働きをいう。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「大雅・綿」にある「予曰有禦侮」と、それに関する「武臣、衝を折くを禦侮と曰う」という注釈に基づく。「折衝」は敵の戦車の衝を折って侵入を防ぐこと、「禦侮」は敵の侮りや侵害を防ぐことを表す。後に、対外的な交渉によって国を守る意となった。
備考
今日では日常会話よりも、外交・政治・国際関係を論じる硬い文章で用いる。「折衝」は単に交渉する意でも使われるが、「折衝禦侮」は国益や国の威信を守る含みが強い。
別表記
- 折衝御侮
補足
- 「禦」を「御」と書くことがあるが、「折衝御侮」は認められる表記の一つである。
- 単に民間同士の商談や社内調整を指して用いると、対外的に国益・威信を守るという本来の語感から外れることがある。
例文
- 外交官には、相手国と粘り強く交渉し、折衝禦侮の任を果たすことが求められる。
- 政府は通商問題において、国益を守る折衝禦侮の姿勢を示した。
- 彼は長年の外交経験を生かし、難しい国際交渉で折衝禦侮に努めた。
分類
類義語
- 外交折衝
- 対外防衛
- 国益擁護
対義語
- 屈辱外交
- 弱腰外交