折衝御侮
読み方:せっしょう ぎょぶ
意味
外交上の駆け引きや交渉によって相手の攻勢をくじき、外敵・他国などから受ける侮りや侵害を防ぐこと。転じて、国家の対外的な利益・威信を守るために、交渉と防衛の役割を果たすことをいう。
由来
中国最古の詩集『詩経』の「大雅・綿」にある「予曰有御侮(われに御侮する者あり)」に基づく。詩自体は西周時代(おおむね紀元前11~前8世紀)の作品とされる。後漢(1~2世紀)の鄭玄が「武臣折衝曰御侮(武臣が敵の衝突をくじくことを御侮という)」と注したことから、「折衝」と「御侮」が結び付いて成語化した。
備考
主に外交・安全保障・国家防衛について用いる硬い文語的表現で、日常会話ではあまり使わない。「折衝御侮の任に当たる」のように用いられる。
別表記
- 折衝禦侮
補足
- 「折衝」を、妥協案を取る意の「折衷」と混同して「折衷御侮」と書くのは誤り。
- 「御侮」は通常「ぎょぶ」と読み、「ごぶ」などとは読まない。
例文
- 政府は周辺国との緊張を和らげるため、折衝御侮の任を担う経験豊かな外交官を派遣した。
- 国境問題では、軍事的な備えだけでなく、折衝御侮に長けた外交も欠かせない。
- 彼は長年の交渉経験を生かし、国家の利益を守る折衝御侮の役目を果たした。
分類
類義語
- 折衝樽俎
- 外交折衝