投袂而起
読み方:とうべい じき
意味
袖をまくり上げるようにして立ち上がる意から、強い決意や憤りを抱き、ためらわずに行動を起こすこと。困難な事態や不正などに対し、奮い立って立ち向かう場面で用いる。
由来
中国の歴史書『左伝』宣公十四年(紀元前595年の記事)にある「楚子聞之、投袂而起」に基づく。楚の君主が知らせを聞くと、すぐに袖を振り上げて立ち上がったという記述から、「決然として行動を起こす」の意となった。「袂」は衣服の袖、「而」は「そして」を表す。
備考
日常会話ではあまり用いない硬い文語的な四字熟語で、文章や演説に適する。単に立ち上がる意味ではなく、義憤や決意をもって行動を開始するニュアンスがある。
誤用・混同注意
- 「投袖而起」は誤記。第2字は衣服の袖を表す「袂」。
- 「とうしゅうじき」ではなく、「とうべいじき」と読む。
例文
- 被災地の窮状を知った彼は、投袂而起して支援活動の準備を始めた。
- 不正な扱いを受けた仲間を前に、社員たちは投袂而起し、会社へ改善を求めた。
- 社会の課題を自分事として捉え、若者が投袂而起することが期待されている。
分類
類義語
- 一念発起
- 奮起一番
- 憤然起立