才子多病
読み方:さいし たびょう
意味
才能や学識に優れた人は、病弱であったり若くして亡くなったりしがちだ、という見方。「才子」は才能ある人、「多病」は病気が多いことをいう。才能と健康・長寿が必ずしも両立しないことを惜しむ際に用いる。
由来
中国の正史『旧唐書』の「杜甫伝」に由来するとされる。唐代(618~907年)の大詩人・杜甫が、優れた才能を持ちながら困窮や病に苦しんだ生涯に結び付けられ、「才能ある者は病がちである」という一般的な言い回しとして定着した。『旧唐書』は五代後晋の945年頃に成立した。
備考
才能ある人を称賛しつつ、その病弱さや短命を惜しむ表現。個人の健康を才能と結び付けて一般化する古い観念を含むため、現代では断定的に人へ当てはめない配慮が必要。
例文
- 彼は若くして優れた論文を次々と発表したが病に倒れ、周囲は才子多病を嘆いた。
- 夭折した詩人の伝記を読んでいると、才子多病という言葉を思い出す。
- 彼女は才子多病という古い見方にとらわれず、健康を大切にしながら創作を続けている。
分類
類義語
対義語
- 無病息災
- 長命百歳