我武惟揚
読み方
がぶ いよう
意味
自分たちの軍の武威・戦闘力が大いに盛んで、勢いが高いこと。もとは君主の軍勢が強大で、他国を圧するほど威勢を示しているさまをたたえる語である。
由来
中国最古の詩集とされる『詩経』の「大雅・常武」にある「我武惟揚、侵于之疆」に基づく。西周の宣王(紀元前9世紀後半、在位は前827~前782年頃とされる)が徐方を討った武功をたたえる詩とされ、「わが軍の武威はいよいよ高く揚がる」という意味で用いられた。
分類・構成
備考
戦勝や軍事力を強く称賛する語で、現代の日常会話ではほとんど用いない。軍国主義的・好戦的に響くことがあるため、比喩的に使う場合も文脈への配慮が必要である。
誤用・混同注意
- 「我武唯揚」と書かれることがあるが、原典および一般的な表記は「我武惟揚」。
- 「我武」を個人の我慢や我武者羅の意味と解するのは誤りで、ここでは「わが軍の武威」を指す。
例文
- 連勝を重ねた王の軍勢は、まさに我武惟揚のありさまだった。
- 詔書には、我武惟揚の威を内外に示そうとする意図が読み取れる。
- その歴史小説は、我武惟揚を誇る国家の高揚と、その背後にある緊張を描いている。