我執我慢
読み方
がしゅうがまん
意味
自分という存在や自分の考えに強く執着し、自分を他人より優れたものと思って高ぶること。仏教では、自己への執着である「我執」と、自我を頼みにして驕り高ぶる心である「我慢」を併せていう。一般には、自己中心的で素直に他者の意見を受け入れない態度を指す。
由来
仏教語。「我執」は、実体的な自我があるととらえてそれに執着する煩悩をいい、「我慢」は自分を他者より優れていると思い上がる煩悩をいう。この二語を重ねた語であり、中国から伝来した仏教思想・仏教語の影響を受けて日本でも用いられてきた。四字熟語としての正確な成立年代は不明である。
分類・構成
備考
「我慢」は現代語の「辛抱する」という意味ではなく、仏教語では自我をたのみとして慢心することを指す。「がしゅうがまんの強い人」のように、自己中心的・傲慢な態度を批判して用いることが多い。
誤用・混同注意
- 「我慢」を現代語の「辛抱・忍耐」の意味だけで解釈するのは不正確。ここでは仏教語の「慢心・驕り」をいう。
- 「我執我満」と書くのは誤り(正しくは「我執我慢」)。
例文
- 我執我慢を捨て、相手の意見に耳を傾ける姿勢が必要だ。
- 議論がまとまらないのは、参加者がそれぞれ我執我慢にとらわれているからかもしれない。
- 仏教では、我執我慢を離れることが苦しみから解放される道につながると考える。
類義語
- 自己中心
- 自己本位
- 自我執着
- 利己主義
- 傲慢
対義語
- 無我
- 謙虚
- 無私
- 利他