成住壊空
読み方:じょう じゅう え くう
意味
仏教の宇宙観で、一つの世界が成立してから消滅し、次の世界が成立するまでにたどる四つの時期。世界ができる「成」、存続する「住」、破壊される「壊」、何もない状態となる「空」をいう。転じて、物事には成立・存続・衰滅という変化の過程があることにもいう。
由来
インド仏教の宇宙論に由来する仏教語で、世界の生成と消滅を四つの劫(こう)に分けた考え方である。世親(4~5世紀頃)作とされる『倶舎論』などのアビダルマ仏教の教説に見られ、中国語に漢訳されて「成・住・壊・空」として定着し、日本にも伝来した。
備考
本来は宇宙規模の時間的循環を説く仏教語である。「壊」は通常「え」と読む。日常会話ではあまり用いられず、仏教・思想・文学的な文脈で使われる。
別表記
- 成住壞空
誤用・混同注意
- 「成住壊劫」は四つの時期を表す定型の四字熟語としては用いない。正しくは「成住壊空」。
- 「壊」を「かい」と読んで「じょうじゅうかいくう」とするのは誤りで、通常は「じょうじゅうえくう」と読む。
例文
- 仏教では、世界は成住壊空を繰り返すものと考えられている。
- 長く続いた組織にも成住壊空の理があり、変化そのものを受け入れる必要がある。
- 展示では、成住壊空という仏教の宇宙観を図解して紹介している。
分類
類義語
- 成劫・住劫・壊劫・空劫
- 四劫
- 生住異滅