懸車之年
読み方:けんしゃ の とし
意味
七十歳のこと。また、七十歳になって官職を退き、隠居する年齢をいう。中国で官吏が高齢で退職する際、これまで用いた車を門に掛けて使わなくしたという故事に基づく。
由来
中国の正史「晋書」劉毅伝に、鄭の武公が七十歳になっても周王室を補佐し、「なお未だ車を懸けず(まだ退官していない)」と述べる記述がある。「懸車」は車を高く掛けて使用をやめる、すなわち官職を辞して隠居する意であり、そこから七十歳を「懸車之年」というようになった。「晋書」は唐代の648年ごろに編纂された。
備考
古典的で文章語的な表現であり、日常会話では「古希」のほうが一般的である。現代の定年年齢を示す語ではなく、伝統的に七十歳を表す。
別表記
- 懸車の年
誤用・混同注意
- 「県車之年」とは書かない。車を掛ける意の「懸車」を用いる。
- 単に「七十歳で必ず引退する」という現代の定年制度を指す語ではない。
例文
- 祖父は懸車之年を迎えたが、今も地域のために精力的に活動している。
- 彼は懸車之年に達したのを機に、長年勤めた会社の相談役を退いた。
- 懸車之年を過ぎても研究を続ける恩師の姿に、多くの教え子が励まされた。
分類
類義語
- 古希
- 従心之年
- 杖国之年
- 致仕之年