慈眉善目
読み方:じび ぜんもく
意味
慈悲深そうな眉と、善良でやさしそうな目つきをいう。転じて、穏やかで人を安心させるような、思いやりに満ちた顔つき・人相を表す。実際の性格を断定する語ではなく、主として外見から受ける柔和な印象について用いる。
由来
「慈」はいつくしみ深いこと、「眉」はまゆ、「善」はよいこと、「目」は目つきを表す。慈愛を感じさせる眉と善良そうな目を並べ、温和な顔つきを表した中国語由来の四字句である。近代中国文学では老舎の小説『趙子曰』(1920年代後半、1927年刊行)に用例が見られ、日本語でも漢語として用いられる。
備考
主に僧侶・年長者・医師などの、慈悲深く柔和に見える顔つきを描写する際に用いる。内面の善良さそのものを保証する表現ではない。
誤用・混同注意
- 人物の性格そのものが善良だと断定する語ではなく、主に眉や目に表れた慈悲深く穏やかな顔つきを表す。
例文
- 住職は慈眉善目の表情で、寺を訪れた人々を迎えた。
- 写真に写る祖母は慈眉善目で、初対面の人にも安心感を与える顔つきだった。
- その医師は慈眉善目の人物だが、診察では厳密かつ的確な判断を下した。
分類
類義語
対義語
- 凶相悪相
- 青面獠牙