和顔悦色
読み方
わがん えっしょく
意味
顔つきをやわらげ、うれしそうで穏やかな表情をして人に接すること。「和顔」は柔和な顔つき、「悦色」は喜びを表した顔色をいう。相手に安心感や親しみを与える、にこやかな態度を表す。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「祭義」にある、親に仕える孝子の姿を述べた「和気・愉色・婉容(わき・ゆしょく・えんよう)」という表現に由来するとされる。和やかな気持ちと喜びの表情を示すという内容から、「顔を和らげ、喜色を表す」という意味の「和顔悦色」が生まれた。『礼記』は戦国時代から前漢にかけての儒家文献を編集した書で、現在の形の成立はおおむね紀元前1世紀ごろとされる。
備考
主に「和顔悦色で接する」「和顔悦色の人」のように用いる。単に笑っていることではなく、相手への思いやりや穏やかさを伴う表情・態度を表す、やや文章語的な語。
例文
- 店員は和顔悦色で来店した客を迎え、店内の雰囲気を明るくした。
- 祖父はいつも和顔悦色で孫の話を聞いてくれる。
- 意見が対立する会議でも、彼女は和顔悦色を保ちながら自分の考えを説明した。
類義語
対義語
- 疾言怒色
- 怒気満面
- 冷酷無情