愛人利物
読み方:あいじん りもつ
意味
人を慈しみ、広く万物や衆生に利益・幸福を与えること。「愛人」は人を愛すること、「利物」はあらゆるものを利することを表す。自分だけの利益を求めず、他者や社会のために尽くす慈悲・利他の精神をいう。
由来
仏教における慈悲や利他の思想を背景とする語。「愛人(人を愛する)」と「利物(万物・衆生を利する)」を並べて、その実践的な理念を表したものとされる。四字熟語としての初出や成立年代を特定できる単一の典籍は未詳である。
備考
現代語の「愛人」(恋人・不倫相手)とは無関係。「愛人」は「人を愛する」、「利物」は広く衆生・万物を利する意で、宗教的・理念的な文脈で用いられる。
誤用・混同注意
- 「愛人」を現代語の「恋人」や「不倫相手」の意味に解するのは誤り。ここでは「人を愛する」の意。
- 「利物」を「りぶつ」と読むのは一般的でなく、四字熟語としての標準的な読みは「りもつ」。
例文
- その僧侶は愛人利物の精神を大切にし、困窮する人々の支援を続けている。
- 企業も利益の追求だけでなく、愛人利物の理念に基づいて社会に貢献すべきだ。
- 彼女は愛人利物を信条として、地域の人々と自然の双方に配慮した活動を行った。
分類
類義語
- 慈悲利他
- 博愛精神
- 一視同仁
対義語
- 利己主義
- 自己本位
- 我田引水