意懶心灰
読み方
いらん しんかい
意味
意欲がなくなり、心まで冷え切ったように気力を失うこと。「意懶」は何かをする意欲がなく、ものういこと、「心灰」は心が灰になったように希望や活力を失うことを表す。失望や挫折などで、何をする気にもなれない深い落胆の状態をいう。
由来
中国・元代(13~14世紀)の喬吉による雑劇「玉簫女両世姻縁」に見える「心灰意懶」が由来とされる。同作には「不是我心灰意懶、怎陪伴愚眉肉眼」とあり、失意によって意欲を失った状態を表した。日本語では、これを語順転換した「意懶心灰」も四字熟語として用いられる。
分類・構成
備考
文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話では「意気消沈する」「気力を失う」などが一般的である。中国語では「心灰意懶」の語順が広く用いられる。
誤用・混同注意
- 「懶」を「乱」と書く「意乱心灰」は誤り。
- 「意懶」は「いらん」と読み、「いらい」「いけん」などとは読まない。
例文
- 長年準備した企画が中止となり、彼はすっかり意懶心灰としていた。
- 度重なる不合格に意懶心灰になったが、友人の励ましで再び勉強を始めた。
- 意懶心灰の時期には、無理に結論を急がず、まず心身を休めることも必要だ。