悪貫満盈
読み方:あっかん まんえい
意味
悪事を重ねに重ね、その罪悪が限度いっぱいに達していること。また、そのように悪事を尽くした者は、やがて天罰や厳しい報いを受けるという意でも用いる。
由来
中国の古典『書経』の「泰誓」にある「商罪貫盈、天命誅之(商の罪は満ちあふれ、天がこれを誅するよう命じた)」に基づく。伝承上は、周の武王が殷の紂王を討つ際に述べた言葉で、時代は紀元前11世紀ごろの周初とされる。日本では「商罪」を一般化して「悪貫満盈」といい、悪事が極限に達した意で使う。
備考
文章語的で硬い表現であり、日常会話ではあまり用いない。「悪事が極限まで積み重なった」という非難や、破滅・天罰が近いという含みを伴うことが多い。
誤用・混同注意
- 「悪漢満盈」と書くのは誤り。「悪漢」は悪い男を指す別語であり、「悪貫満盈」の「貫」は罪悪が満ち通る意である。
- 「あくかんまんえい」と読まず、一般に「あっかんまんえい」と読む。
例文
- 長年にわたって横領や脅迫を重ねた一味は、まさに悪貫満盈の状態にあった。
- 権力を乱用して市民を苦しめ続ければ、やがて悪貫満盈として厳しい裁きを受けるだろう。
- 物語の悪人は悪貫満盈となり、最後には自らの行いの報いを受けた。