悪縁奇縁
読み方:あくえん きえん
意味
悪い縁や、一見すると不思議・奇妙に思える縁も、前世からの因縁によって結ばれたものだということ。人と人との出会いや関係には、理屈では説明できない巡り合わせがある、という意味で用いる。しばしば、なかなか切れない好ましくない関係についてもいう。
由来
「悪縁奇縁も他生の縁(あくえんきえんもたしょうのえん)」を省略した表現とされる。「縁」「他生」は、過去世からの因果関係を重視する仏教的な考え方に基づく語である。ただし、この四字の形そのものの初出資料や確立した成立年代は明確ではない。日本でことわざ・慣用句として定着した表現である。
備考
「合縁奇縁(あいえんきえん)」と混同されやすい。悪縁奇縁は「悪い縁も不思議な縁も」という含みを持つ。宿命論的に、害のある関係を無理に続けるべきだという意味ではない。
誤用・混同注意
- 「合縁奇縁(あいえんきえん)」と混同しない。合縁奇縁は人の結び付きの不思議さをいう別表現。
- 「悪縁機縁」と書くのは誤りで、「奇縁」が正しい。
- 単に「悪い人間関係」だけを指す語ではなく、不思議な巡り合わせも含む。
例文
- 何度も別の職場で顔を合わせる二人を見ていると、まさに悪縁奇縁だと思う。
- 以前は苦手だった上司が、転職先では重要な取引先の担当者になった。悪縁奇縁とはこのことだ。
- 悪縁奇縁も他生の縁というが、その縁を今後どうするかは自分で決めなければならない。
分類
類義語
- 合縁奇縁
- 因縁
- 宿縁
- 縁は異なもの味なもの
対義語
- 良縁
- 好縁
- 順縁