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怨親平等

読み方:おんしん びょうどう

意味

自分に恨みや害を与える者(怨)と、親しい者・恩のある者(親)とを差別せず、等しく慈悲や思いやりを向けること。仏の慈悲が、好悪や敵味方の区別を超えてすべての人に及ぶという仏教的な考え方をいう。

由来

仏教語。「怨」は恨みを抱く相手・敵、「親」は親しい者や身内を指し、両者を「平等」に見るという思想を表す。中国で漢訳された仏典にみられる、すべての衆生を分け隔てなく救おうとする慈悲の理念に基づく表現である。成立時期を特定できる単一の典拠・年代は不明だが、日本には仏教伝来後(6世紀以降)に仏教用語として定着した。

備考

主に仏教の教義・思想を述べる文脈で用いる語。日常会話ではやや硬く、「敵と親族を機械的に同じ扱いにする」というより、私的な愛憎や偏見を超えた平等な慈悲を意味する。

補足

  • 「怨」を「恩」と取り違えて「恩親平等」としない。「怨親」は、恨む相手と親しい相手を対比した語である。
  • 単に敵味方を同一の処遇にする意味ではなく、愛憎による差別を超えて等しく慈悲を向ける仏教的理念をいう。

例文

  • 仏の慈悲は怨親平等であり、味方にも敵にも等しく向けられると説かれる。
  • 彼は怨親平等の精神を心がけ、過去に対立した相手の意見にも耳を傾けた。
  • 支援活動では、怨親平等の理念に立ち、出自や立場によって救援の対象を分けないことが重要だ。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字