性相一如
読み方:しょうそう いちにょ
意味
仏教で、万物の本性・本質である「性」と、外に現れる姿・現象である「相」は、別々のものではなく、本来一体であるという考え。物事の本質と現れを切り離さずに捉えることをいう。
由来
仏教語。「性」は事物の本性・真実のあり方、「相」は現象として現れる姿をいい、「一如」は二つのものが本来一つであることを表す。インドで発展した大乗仏教の思想を背景とし、中国・日本の仏教教理で用いられてきた語である。四字熟語としての正確な初出年・単一の典拠は特定されていない。
備考
主に仏教哲学・宗教思想の文脈で用いる語で、日常会話ではまれ。一般的には「本質と現象は一体である」という趣旨で説明される。
誤用・混同注意
- 「性相」は「せいそう」ではなく、仏教語としては通常「しょうそう」と読む。
- 「一如」を単に「同じ」という軽い意味で用いるのではなく、本来分けられない一体性を表す語である。
例文
- 性相一如の立場に立てば、目に見える現象だけを本質から切り離して判断することはできない。
- 講師は、花の形である相と、その存在の真実である性は性相一如だと説いた。
- この絵画は、作者の内面と画面に現れた表現が性相一如となっている。
分類
類義語
- 性相不二
- 理事無碍
- 体用一如