念仏成仏
読み方:ねんぶつ じょうぶつ
意味
仏を念じ、その名を唱える「念仏」の功徳によって、迷いを離れて仏となること。特に浄土教では、阿弥陀仏を信じて念仏を称えれば極楽浄土に往生し、成仏できるという教えを表す。
由来
「念仏」と「成仏」を結び付けた仏教語で、念仏の実践によって悟りに至るという思想を四字に凝縮した表現である。特定の一書にこのままの形で定着した句というより、『観無量寿経』などに説かれる念仏往生の思想を背景とする。中国・日本では浄土教の展開とともに広まり、日本では平安時代以降、浄土信仰の語として用いられてきた。
備考
主に浄土教・浄土真宗などに関わる仏教語。日常語としての「成仏」は「死者が安らかになる」の意でも使われるが、この語では本来、悟りを得て仏となる意である。
別表記
- 念佛成佛
補足
- 「成仏」を「せいぶつ」と読まない。正しくは「じょうぶつ」。
- 「成仏」を単に「死ぬこと・死者が安らかになること」とだけ解釈しない。本来は悟りを得て仏となることをいう。
例文
- 浄土宗では、阿弥陀仏を信じて念仏を称える念仏成仏の教えを大切にする。
- 祖母は念仏成仏の信仰を持ち、毎朝仏壇の前で静かに念仏を唱えていた。
- この寺の掲示には、「念仏成仏」と大書され、参拝者に信仰の要点を伝えている。
分類
類義語
対義語
- 六道輪廻
- 迷界輪廻