忠臣義士
読み方:ちゅうしん ぎし
意味
主君や国家に忠義を尽くす家臣と、道義・正義を重んじて行動する人のこと。特に、私利私欲にとらわれず、信念や忠節のために身をささげる人物をほめていう。赤穂事件の四十七士を指して用いられることもある。
由来
「忠臣」は主君に忠義を尽くす家臣、「義士」は人としての正義・道義を守る志のある人物をいう中国由来の語である。この二語を並べて、忠義と義理に厚い人々を表した表現とされる。特定の一書に基づく故事成語としての成立時期は明確でない。日本では江戸時代(17~19世紀)、赤穂事件や『仮名手本忠臣蔵』の流行により、忠義の士をたたえる語として広く印象づけられた。
備考
赤穂事件の四十七士を連想させることが多い語だが、本来は特定の人物・集団だけを指す語ではない。現代では日常会話よりも、歴史叙述、文学、顕彰的な文脈で用いられる。
誤用・混同注意
- 「忠臣蔵」の登場人物や赤穂四十七士だけを指す語と限定するのは不正確。本来は忠義・道義に厚い人物一般を表す。
例文
- 主君への忠節を貫いた彼は、忠臣義士として後世に語り継がれた。
- 資料館では、赤穂事件に関わった忠臣義士の遺品が展示されている。
- その歴史小説は、国難に際して信念を曲げなかった忠臣義士たちを描いている。
分類
類義語
- 忠臣烈士
- 忠肝義胆
- 赤心奉国
対義語
- 逆臣賊子
- 不忠不義