後生大事
読み方:ごしょう だいじ
意味
物を非常に大切なものとして、なくさないように注意深く保管したり、丁重に扱ったりすること。「後生大事にする」の形で用いることが多い。もとは、来世の救いに関わる重大事を大切にする意である。
由来
仏教語に由来する。「後生」は死後に受ける来世、「大事」はきわめて重大な事柄、特に来世の救いに関わる一大事を指した。「後生の大事」を大切にするという意味から、転じて物を非常に大切に扱い、保存する意味になった。成立時期を特定できる単一の典拠・年代は不明である。
備考
多くは「〜を後生大事にする」「後生大事に取っておく」の形で使う。「後生」は「子孫」や「あとで生まれる人」の意味ではなく、仏教でいう来世を指す。文脈によっては、必要以上に執着するという軽い批判を含むこともある。
補足
- 「後生」を「子孫・後代」の意味だけに解して、「後世の人のために大事にする」という意味に誤解しない。
- 「後生大事」は単独の名詞というより、「後生大事にする」「後生大事に取っておく」のように副詞的に用いるのが一般的である。
例文
- 祖父の形見の懐中時計を、父は後生大事にしまっている。
- 彼女は子どものころにもらった手紙を後生大事に保管していた。
- 古い資料を後生大事に抱え込むだけでなく、整理して共有することも必要だ。
分類
類義語
- 大切にする
- 珍重する
- 秘蔵する
- 大事にする
対義語
- 粗末にする
- 軽視する
- ないがしろにする