弱冠之年
読み方:じゃっかん の とし
意味
本来は、男子が二十歳であること、またその年齢をいう。古代中国では二十歳で冠を着けて成人のしるしとしたが、まだ十分に強壮ではない年頃であるため「弱冠」といった。現代では、二十歳前後の非常に若い人・年齢を指して用いられることもある。
由来
中国の儒教経典「礼記」曲礼上にある「二十曰弱冠(にじゅうをじゃっかんという)」に基づく。古代中国では、男子は二十歳で冠を着ける成人儀礼を行った。「弱」は、成人したばかりでまだ若いことを表す。「之」は「の」の意であり、「弱冠之年」は「弱冠の年」、すなわち二十歳をいう。『礼記』は前漢期(おおむね紀元前1世紀ごろ)に編纂されたとされる。
備考
本来は古代中国の男子の二十歳を厳密に指す語である。現代では「弱冠」を単に「若い」「二十代前半」の意味で使う例もあるが、厳密には二十歳の意であり、女性に用いることにも慎重な見方がある。
別表記
- 弱冠の年
誤用・混同注意
- 「弱冠」を単に「若い年齢」や「二十代全般」の意味とするのは、本来の意味からは広すぎる。
- 「若冠」と書くのは誤り(正しくは「弱冠」)。
- 本来は男子二十歳を指す語であり、女性や二十歳以外の年齢に用いる際には注意が必要である。
例文
- 彼は弱冠之年にして家業を継ぎ、店を立て直した。
- 祖父の日記には、父が弱冠之年で故郷を離れ、東京へ出たと記されている。
- その青年は弱冠之年ながら、学会で注目を集める論文を発表した。
分類
類義語
- 弱冠
- 二十歳(はたち)
- 二十弱冠