引咎自責
読み方:いんきゅう じせき
意味
自分の犯した過ちや失敗の責任を自分で認め、深く反省して自分を責めること。「引咎」は過失・責任を自分に引き受ける意、「自責」は自分を責める意であり、他人に責任を転嫁しない態度を表す。
由来
中国の正史『晋書』の「庾亮伝」に見える「引咎自責」に基づく。東晋時代(4世紀)の政治家・庾亮が、自らの責任を認めて恐縮し、自責したことを述べた語である。『晋書』自体は唐代の648年ごろに編纂された。
備考
主に責任ある立場の人が、自らの失策について責任を認める場面で用いる硬い語。単なる後悔よりも、責任を引き受けて自分を責めるニュアンスが強い。
誤用・混同注意
- 「引責自責」とは書かない。正しくは「引咎自責」。
- 「咎」を「こう」と読まず、「きゅう」と読む。
例文
- 不祥事の原因を部下だけに求めず、社長は記者会見で引咎自責の意を表した。
- 彼は失敗を引咎自責して落ち込んだが、周囲は次に生かすよう励ました。
- 指導者には、問題が起きた際に引咎自責する誠実さも求められる。
分類
類義語
- 自責
- 自己反省
- 反省自責
- 引責
- 自責の念
対義語
- 責任転嫁
- 他人のせいにすること
- 開き直り