広大無辺
読み方:こうだい むへん
意味
非常に広く大きく、どこまでも果てがなく限りがないこと。土地・空間・世界などの広がりのほか、慈悲・恩恵・知識などがきわめて大きく、際限がないことにもいう。
由来
「広大」は広く大きいこと、「無辺」は境界・果てがないことを表す語で、両者を重ねて限りない広さを強調した語である。中国で漢訳された仏典に由来する仏教漢語として用いられ、仏の慈悲・功徳・智慧などの無限の広がりを表した。初出典および厳密な成立時期は特定されていないが、漢訳仏典が発達した後漢から唐代(2~9世紀)ごろまでには定着していたと考えられる。
備考
現代では主に「広大無辺な土地」「広大無辺の宇宙」のように、壮大で果てのない広がりを強調して用いる。物理的な空間だけでなく、慈悲・恩恵・可能性など抽象的な事柄にも使える。
別表記
- 廣大無邊
補足
- 「無辺」を「無変」と書くのは誤り。
- 「広大無限」は意味の近い表現だが、「広大無辺」とは別の語である。
例文
- 宇宙は広大無辺であり、私たちがまだ知らない星や銀河が無数に存在する。
- 眼前に広がる砂漠の広大無辺な景色に、言葉を失った。
- 人々を分け隔てなく救おうとする仏の慈悲は、広大無辺であると説かれる。
分類
類義語
- 広漠無辺
- 無辺無際
- 果てしない
- 無限
対義語
- 狭小
- 狭隘
- 有限