帰命頂礼
読み方:きみょう ちょうらい
意味
仏・菩薩・祖師などに自分の身命をゆだね、最高の敬意を表して礼拝すること。「帰命」は仏に帰依すること、「頂礼」は頭を地につけるほど深く礼拝することをいう。仏教の礼讃文や法要などで用いられる荘重な語。
由来
中国で漢訳された仏教経典・論書に由来する仏教語である。「帰命」はサンスクリット語の「ナマス(敬礼・帰依)」などの訳語として用いられ、「頂礼」は仏の足もとに頭をつけて拝する礼法を表す。成立時期を特定できる単一の典籍はないが、中国では後漢期以降(2世紀ごろ以降)の仏典漢訳を通じて定着し、日本へは飛鳥・奈良時代ごろに仏教とともに伝わった。
備考
日常会話で用いる語ではなく、仏教の儀礼・教義・礼讃文などで使われる。単なる「お辞儀」ではなく、仏への深い帰依と最大限の敬意を含む表現である。
別表記
- 帰命頂禮
誤用・混同注意
- 「帰命頂禮」は「帰命頂礼」の旧字体表記であり、誤字ではない。
- 「帰命」を「きめい」と読むのは誤りで、通常は「きみょう」と読む。
例文
- 法要の冒頭で、参列者は仏前に帰命頂礼した。
- 僧は祖師の遺徳をしのび、心から帰命頂礼の意を表した。
- 本尊に帰命頂礼する文言が、礼讃の中に唱えられている。
分類
類義語
- 五体投地
- 合掌礼拝
- 帰依礼拝