市虎三伝
読み方
しこ さんでん
意味
市場に虎が現れたというあり得ない話でも、三人が続けて同じことを言えば人は信じてしまうという意。根拠のないうわさや虚偽の情報も、多くの人から繰り返し伝えられると真実らしく受け取られることをいう。
由来
中国の戦国時代の故事を収めた『戦国策』魏策二に基づく。魏の龐恭(ほうきょう)が王に、「市場に虎がいると一人が言っても信じないが、三人が言えば信じるでしょう」と説き、讒言や流言を警戒するよう諭した話に由来する。『戦国策』は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編集したとされる。
分類・構成
備考
「市虎」は市場に現れた虎、「三伝」は三人が伝えることを表す。単に「うわさが広がる」意味よりも、反復された虚報が信じられてしまう危険をいう。中国では同趣旨の「三人成虎」も広く用いられる。
誤用・混同注意
- 「市虎三人」は誤り(正しくは「市虎三伝」)。
- 「三伝」を「三転」と書くのは誤り。
- 単に多数決で真実が決まるという意味ではなく、反復される流言が信じられることを戒める語である。
例文
- 根拠のない投稿でも拡散が重なれば市虎三伝となり、多くの人が事実だと思い込んでしまう。
- 市虎三伝を戒め、うわさを聞いた際は一次情報を確認するようにしている。
- 「皆がそう言っている」は証拠にならない。市虎三伝という故事を思い出すべきだ。