居高臨下
読み方:きょこう りんか
意味
高い場所にいて低い所を見下ろすこと。また、地勢・地位・能力などで有利な立場に立ち、相手を見下すように振る舞うこと。地形上の優位を客観的にいう場合もあるが、人の態度については、尊大で高圧的だという批判的な意味で使われることが多い。
由来
前漢の思想書『淮南子』の「原道訓」にある「登高臨下、無失所秉(高きに登り下を臨み、手にするものを失わない)」という一節に由来するとされる。「高い所から下を見渡す」という原義から、地勢上・立場上の優位、さらに人を見下す態度の意味へと広がった。『淮南子』は前漢の淮南王・劉安らによって紀元前2世紀、前139年頃に編まれたとされる。
備考
地形や戦略上の「高所からの優位」を表す場合は必ずしも悪い意味ではない。一方、人の応対・態度に用いる場合は、「尊大に見下す」という否定的な響きが強い。
誤用・混同注意
- 「居高凌下」と書くのは誤りで、正しくは「居高臨下」。
- 単に高い場所にいる意味だけでなく、立場の優位を背景に相手を見下す態度も表す。
例文
- 監督が居高臨下の態度で選手を叱責したため、チームの雰囲気が悪くなった。
- その城は崖の上に築かれ、周囲の道を見渡せる居高臨下の地勢を備えていた。
- 市場で優位にあるからといって、取引先に居高臨下に接すれば長期的な信頼を失う。
分類
類義語
- 上から目線
- 高圧的
- 優位に立つ
- 高みから見下ろす
対義語
- 低姿勢
- 謙虚
- 礼賢下士