尺短寸長
読み方:せきたん すんちょう
意味
一尺のものにも短い面があり、一寸のものにも長い面があるということ。人や物事にはそれぞれ長所と短所があり、単純に優劣を決められないこと、また、状況や比較の基準によって評価は変わることをいう。
由来
中国古典『楚辞』の「卜居」にある「尺有所短、寸有所長(尺にも短き所あり、寸にも長き所あり)」に基づく。この篇は戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの詩人・屈原に仮託される文章である。原文の句を四字に縮めて「尺短寸長」という成語になった。
備考
文章語的で、日常会話では「一長一短」のほうが一般的である。尺と寸は中国の長さの単位で、寸は尺の十分の一を指す。人材・製品・案などを比較し、一概に優劣を定められない場合に用いる。
補足
- 「しゃくたんすんちょう」と読むのは一般的な読みとしては誤りで、標準的には「せきたんすんちょう」と読む。
- 「尺短寸長」は、単に『短所と長所がある』というだけでなく、比較の基準や状況によって評価が変わるという含みを持つ。
例文
- 採用では学歴だけで優劣を決めず、候補者を尺短寸長の観点から評価するべきだ。
- 両案は尺短寸長であり、費用面ではA案、実現の速さではB案が優れている。
- 彼は自分の不得意を認め、誰もが尺短寸長なのだと考えてチームの役割を分担した。