小人得志
読み方
しょうじん とくし
意味
徳や見識に乏しい小人物が、望んでいた地位や権力を手に入れ、得意になって横柄・専横に振る舞うこと。また、そのような人物を軽蔑していう語。「小人」は子どもや背の低い人ではなく、君子に対する、人格の劣る人を指す。
由来
中国南朝・宋の何承天が、元嘉3年(426年)に謝晦の反乱に際して作った檄文にある「若使小人得志、君子道消」による。この文は『宋書』何承天伝に収められている。小人物が志を遂げれば、君子の道が衰えるという趣旨から、小人物が出世して威張ることをいうようになった。
分類・構成
備考
強い軽蔑や非難を含む表現であり、他人を直接評する際には攻撃的になりうる。単に出世したことではなく、出世後に得意になって横柄・専横になる態度を批判して用いる。
誤用・混同注意
- 「小人」は子どもや背の低い人の意味ではなく、徳・見識に乏しい人物を指す。
- 「小人得意」とするのは誤りで、正しくは「小人得志」。
例文
- 権限を与えられた途端に部下を見下し始めた彼を、周囲は小人得志だと批判した。
- 一時の成功で横柄に振る舞えば、小人得志のそしりを免れない。
- 新任の役職を得た彼は、小人得志とばかりに以前の仲間へ命令を繰り返した。
類義語
- 小人得勢
- 成り上がり
- 増長
対義語
- 君子得志