尋常一様
読み方:じんじょういちよう
意味
ごく普通で、特に変わったところがないこと。平凡でありふれたさまをいう。実際には「尋常一様ではない」「尋常一様のことではない」の形で用いられることが多く、その場合は「普通ではないほど際立っている・激しい」という意味になる。
由来
特定の中国古典の一節を出典とする故事成語ではない。「尋常(普通であること)」と「一様(同じようす・ありふれたさま)」という近い意味の漢語を重ねた、日本語の漢語表現である。正確な成立年代を示す典拠は不明だが、近世以降に定着した表現と考えられる。
備考
肯定形では「普通」という意味だが、現代語では否定を伴う「尋常一様ではない」の形が特に一般的である。この場合、「並外れている」という強調表現になる。
別表記
- 尋常一樣
誤用・混同注意
- 「尋常一様ではない」を「普通である」という意味だと誤解しない。この否定形は「普通ではないほど際立っている」という意味。
- 「一様」を「全員が同じ」という意味だけに限定して解釈しない。ここでは「ありふれたさま」の意が中心。
例文
- 台風が近づくにつれ、海の荒れ方は尋常一様ではなくなった。
- 彼女の研究にかける情熱は、尋常一様のものではない。
- この規模の障害には、尋常一様の対応では十分ではない。
分類
類義語
- 平凡
- 普通
- ありふれた
- 月並み
- 平平凡凡
対義語
- 異常
- 非凡
- 特別
- 破格